こんにちはstaff下田です
今回はIK MultimediaのマスタリングプラグインLurssen Mastering Consoleをご紹介します

こちらはギャヴィン・ラーセン、ルービン・コーヘンらのロサンジェルスのマスタリング・スタジオのセットアップ全体が忠実にモデリングされたマスタリングのプラグインです。
マスタリングとは、音楽制作において、ミックスダウンが完了した音源を最終調整し、楽曲の音質や音量を整え、より良い状態で量産や流通できるようにする工程です。
より詳しく説明すると:
- ミックスダウン後の仕上げ:ミックスダウンでは、各楽器やボーカルの音をバランス良く混ぜ合わせて楽曲の全体像を整えます。マスタリングは、そのミックスダウンされた音源をさらに磨き上げ、最終的な音質を調整する作業です。
音質・音量の調整:
イコライザーやコンプレッサーなどのツールを使って、音質の調整や、音量レベルの調整を行います。これにより、各楽曲の音量バランスを整え、CDや配信などの媒体で最適な音で聴けるように調整します。
マスタリングとミックスの区別:
ミックスダウンは、各トラックの音を混ぜ合わせて楽曲を完成させる作業です。一方、マスタリングは、ミックスダウンされた音源をさらに調整し、最終的な音質や音量を整える作業です。
ですのでこのプラグインは最終仕上げの段階で使います。
Lurssen Mastering ConsoleはDAW上でも単体(スタンドアローン)でも立ち上げることができます。
DAW上で使う場合はマスタートラックに挿して、スタンドアローンで使う場合は仕上がったミックスを2MIXに落としてスタンドアローンを立ち上げて読み込んで使う感じです。
今回はDAW上での使用での感想になります。
まず挿した瞬間音圧がぐっと上がります。
ミックスの段階ですでにがっつり音圧を上げていた場合歪んでしまうので注意が必要です。
そうなると色味を出しにくくなって挿さない方がいいなって感じになりますね
それはさておき、挿しただけでなにこの暖かい感じ!!(笑)
操作項目が少ないので余計な操作をして沼にハマることもなく仕上げることができます。
操作はとても簡単で
まずジャンル・プリセットから近いジャンルのプリセット選びます。
・Americana Loose
・Americana Tight
・Classical
・EDM
・Hard Rock – Metal
・Hip Hop
・Jazz
・Pop Rock
と、8種類用意されています。
さらに同じジャンルでコンプとEQのかかり具合の違いのものも小分けされています
・More Glue(コンプ強め)
・Less Glue(コンプ弱め)
・Brighter(EQハイ寄り)
・Warmer(EQロー寄り)
ジャンルから選んだら右上の方に→□□□→みたいなアイコンがあるのでそれを押すとアウトボード・エフェクトのルーティングの画面が上部に出てきます

ルーティングはリミッターの違いだけで3つのパターンがあります
・Americana Loose
・Americana Tight

・Classical
・EDM
・Hard Rock – Metal
・Hip Hop
・Jazz

・Pop Rock

実際に自分で調節できるのはディエッサーのスレッショルドとコンプのスレッショルドとメイクアップゲインの3種類です。
EQは下の段の5つのつまみの調節になります。

こちらも低域と中高域以上の固定の帯域での調節になっていて美味しい所のみの調節といった感じでしょうか。
確かにつまみを上げ下げしていくといい感じにすっきりしたり太くなったりとめちゃくちゃ楽です
右側の大きなつまみの「PUSH」は5つEQのつまみの設定をまとめて上げ下げできます。
基本操作はほぼこれだけ!めちゃくちゃ簡単です。余計なことして失敗したらマスタリングのいみがないですもんね(笑)
最終的な仕上げなので、これをめちゃくちゃいじってもうーんって感じならミックスがそもそもおかしいってことになるのでそっちからやり直しって事ですね(笑)
というわけでめっちゃ簡単で見た目もお洒落なLurssen Mastering Consoleの紹介でした。